他のメンテでお預かりした際にクラッチのフィーリングが良くない事の方が気になり、早めのクラッチメンテをオススメしていいたNSX。
都合が合いメンテに臨んだら、案の定ディスクは画像のとおり。
ぐらいでは終わらず、、、
たまにエンジン始動不良となっていた原因は想像どおり。
それもですが、汚れ具合がかなりのものでした。
いつも書いてますが、作業の大半は洗浄につぐ洗浄です。
クランクシールもですが、それ以外からのオイル漏れも。
上からもオイル漏れ。
クラッチマスターも予想どおり(^^;
まだ新品がそれなりの価格で手に入るので、O/Hせず迷わず新品に。
レリーズ側もなかなか(^^;
こちらも迷わず新品に。
かなり洗浄してようやく素材が見えて状態が確認できます。
養生したり気を付けていても、作業姿勢的な理由もあり作業者もかなり汚れます。。。
NA1は純正でツインプレート。ディスクのバランス(位相)指定あり。
フラホやカバーなどはお客様持ち込み品にてのセットアップ。
忘れそうになるイニシャライズ。。。
エンジン周りのオイル漏れが激しいので、ついでに作業出来る所は行う事に。
とにかく、洗浄につぐ洗浄です。。。
それと、今回はクラッチメンテだけの予定だったのですが、各部からオイル漏れも酷いので整備履歴を聞き取り。しかし、それまで持ち込まれていたのは非認証工場だったようで記録簿も無ければ納品書も明細がなく、長年に渡り整備履歴(詳細)が不明との事。。。
記録簿やラベルなどが無いので、タイベルも不安という事でご開帳。
見た目はまともだったものの、記録をリセットする意味でベルトも交換する事に。
何かあればエンジンは降ろしての整備を基本としている設計だと思います。車上ではめちゃくちゃ作業性悪いです。カムシールやカムエンドシールを交換するならエンジン降ろさせてもらわなければとてもする気になりません(^^;
バキバキに割れたカプラーも純正供給が無いので別途調達。
ココからのオイル漏れはVTECの定番ですかね。
カムエンドシールには液体パッキン塗り塗りの跡が。
E07やB型エンジンもそうですが、この頃のホンダエンジンのカムエンドシールはカムキャップ外さないと交換が出来ない構造で嫌いです(^^;
おそらく、NSXの場合車上でカムキャップ外すとか超絶面倒なので、液体パッキン塗り塗りにされたものと推測しますが、塗り塗りのパッキンも劣化して漏れてました。
今回はオーナー様との打ち合わせで、別メンテでエンジンを降ろして整備するまで応急処置しておく事に。
他にも色々ありましたが、まぁアレです。
整備記録もきちんと取ってくれる所で車の面倒を見てもらうようにしてください。
特に整備性の悪い車は、現状の確認だけでも何手間も費用もかかりますので(^^;
しかし、完成して試運転してみると、さすがに国産を代表する本格的MRスポーツカー。
コーナーリングの楽しさは群を抜いているように感じます♪
ご依頼、ありがとうございました☆
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