ECR33スカイライン、時々クラッチが切れなくなる症状で修理のご依頼です。
しれっと26に換装してあります。
結論から言いますと、マスターシリンダが原因でした。
エアは噛んでいる様子がないのにフィーリングがジワっと変化したり、フルード交換したのにすぐ黒ずむ場合は怪しいです。
OHを検討しましたが内部の劣化が著しく、ASSY交換となりました。
クラッチが切れずに半クラッチ状態で何度か動いたため、
相談の結果、念の為にクラッチやレリーズ周辺を点検する事に。
NISMO スーパーカッパーミックス ツイン
サクっとミッション降ろします。
ニッサンのFRレイアウトは一番数をこなしてます。
NISMOのスーパーカッパーミックス ツインが装着されていました。
色々と気になる所がありますが、前オーナー時に何の意図でしているのか不明ですので、そっとしておきます。
分解、洗浄して各部点検します。
十分に再使用可能です。
レリーズ周辺もOKでした。
ピボットの高さも確認、SPL特殊グリスも使用して、
操作感が良くなるように組み上げます。
ミッション結合ボルトが数箇所合っておらず、ボルト穴の一部が破損していました。
やはり。定番の、ミッションオイル注入口のボルト穴ナメです。
締め過ぎでナメてしまって取外し不能。良く見かけます。
ホント、締め過ぎ多いです。
普通には取外し出来ませんので、特殊技術(^^;で取外しました。
ミッション搭載してからだとスペース的に非常に苦労しますので、降りている時の作業が鉄則です。
もちろん、問答無用で交換です。
ブーツも破れをシーリングで補修してあったりしたので、
一式交換です。
このタイプのクラッチラインはエア抜きをしくると非常に面倒です。
特に、U字配管が残っている場合はエア抜きだけに1日かかってしまった事もありました。バキュームを使ってもエアが抜けにくいです。
今はワザを編み出し、随分と早くなりました。
今回の車両は最初からU字配管は撤去されていましたのでありがたいです。
組み付けて完成!!
ではなくて、ガレージでは好調でも熱が入るとフィーリングが変わってしまう場合がありますので、
完成検査は実走行で各部に熱を入れてチェックし、ペダルの遊びと繋がる位置を調整して完成です♪
バッチリです。
クラッチ操作感が激変して、たいへん乗りやすくなりました。
ご依頼、ありがとうございます。
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