30年経ったとは思えない極上のS13シルビアのMT化です。
オーナー様の許可をいただきましたので、車内の画像も少しアップします。
30年が経過したというのに、内外装共に素晴らしくキレイに保たれています。
シートはおろか、ステアリングもノーマル。
ワイパーレバーなども色あせがなく、まるで新車のようです。
なんと、SILVIAロゴのレースカバー。
初めて見ました。
エンジンルームもキレイの一言です。
フェンダーやボンネット、ストラットタワー周辺に至るまで、まるで新車のよう。
シルビアのMT化はかなりの数をさせていただいてますが、ここまでコンディション良い車両は初めてです。
しかもCA18エンジン。MT化にあたり、SR20に比べて部品入手が困難です。
今や希少なCA用のミッション。
まともにNGPグループなどに問合せても皆無です。
いよいよ無ければ加工ベルとも思いましたが、
出来るだけ純正然と仕上げたいので、しぶとく探し出しました。
分解して、各部をチェック。
消耗品やダメな部品を交換し、+αの対策もして組み立て。
レリーズシリンダ取付ボルト穴がナメていて、
タップでも修復不可能、、、
リコイルしました。
クラッチのチューブ配管は既に製造廃止で新品入手不可です。
マスターを含めSR用流用も出来ますが、少し干渉する所があったり、
何より純正然と仕上げたい意向から少し逸れるのが嫌です。
ストックを持っていないと思っていたのですが、整理していると本当に偶然、1セットだけストックを発見しました。
おそらく、10数年以上前にバラしていたものですが、この車の為にあったのかと思うほどです。運命です。
マスターまだ新品が入手出来るため、
レリーズと併せて新品に。
全てCA用で揃い、純正然としました。
エア抜きに邪魔なダンパーは撤去し、配管もスッキリさせます。
ペダル
クラッチペダルのブラケットは、
NISMOより補強を入れて仕上げます。
待望の3ペダルに。
リアのクランクシールからはオイル漏れ。
問答無用でシール交換です。
クラッチは相談の上、OS技研のスーパーシングルをチョイス。
今や希少なCA用のラインナップがあるだけでなく、在庫もあり。
さすが、OS技研さん。
ただし、フラホのボルトは正確に測定して加工が必要です。
組んでしまうと見えない所ですが、カッコいいです。
カラカラと作動音もします。
MT化以前に、実は燃料漏れを起こし始めてました。
最近多い、経年劣化によるホースからの漏れでした。
こちらも問答無用で1台分総交換します。
燃料漏れは緊急性が非常に高い項目です。
ホースが一部でも劣化していれば、迷わず全交換してください。
タイミングベルトも交換歴不明でしたので点検したところ、
だいぶ劣化していましたので交換です。
ウォーターポンプも同時に。
サーモスタットも。
スッキリです。
クランクシールを点検しようとしたところ、
スプロケの固着が凄まじく取外しが困難でした。
取外し過程で傷めてしまったため、交換です。
テンショナー類も一式交換。
これは
何でしょうか。
両面テープを切り出して貼っています。
バックプレートのパッキンです。
カムシールも交換。
タイベルカバー
ここのパッキンもカピカピです。
キレイに剥がして
貼りなおし。
クランク角センサーも掃除して、Oリング交換
ロアアームのBJブーツも破れていました。
相談のうえ、ブーツのみ交換。
純正ではブーツ単品供給はありません。
整備も終わり、組み立て完成です☆
シフトノブは仮でコペンのAT用ですが、
純正然とした仕上がりになりました。
ATの時と比べてみてください。
公認取得の検査です。
公認車検と一口にいっても、種類があります。
今回の場合、純正でMT設定があるため、「構造変更」ではなく「記載変更」です。
車検の有効期限を切らなくて良い検査です。
ただし、全長、全幅、高さなど、MT化以外に変更がない事が条件ですので、車高など変わっていれば構造変更扱いになりますので、要注意です。
「改」がつき、晴れて公認車となりました。
長く愉しんでいただきたいです♪
ご依頼、ありがとうございます☆
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