内視鏡カメラでバルブ欠けが発覚したGDB。
とりあえずヘッドを外してたら、2〜3本ヘッドボルトの手応えがヤバい!
何とか、あと1本緩めればヘッドが降りるというその時に起こりました。
「バキッ!! → 一気にトルク抜けてスカスカの手応え」
ああ、終わったwww
はい、ヘッドボルト折れ。
がっつりネジ山全部残ってますわ。。。
エンジン水平なんでドリルの刃を当てる事すらほぼ無理。
とにかくブロックも降ろさないと何も進みません。
ヘッド外してたので降ろすのはラクです。
が、ギュウギュウにパーツが押し込められた窮屈なエンジンルームに高出力(発熱量が多い)なエンジンの結果としてか、ボルトの錆固着の数が多い。いちいち折れるかどうかドキドキw
ヘッド外す前の画像ですが、オイル漏れはもはやEJターボのデフォ。
ヘッドのすぐ下を複雑な取り回しのエキゾーストが通ってるので、オイル漏れしてる車両は常にオイル焼けの臭いが。
大っ嫌いな樹脂プーリー。
専用SSTを当てがっても割れた事あります。
新車から一発目のタイベル交換で、「カムプーリー取外し不可」とディーラーから返された方もおるそうでw
タービンに繋がるサクションホースもブヨブヨです。
インマニとフューエルラインに挟まれているという鬼のような取り回しで、とてもインマニ外さずに交換出来るとは思えません。。。
さて本題。
内燃機屋さんにお願いせな取れんかなと思ってた折れ込み具合でしたが、ダメ元で色々試した結果、何と摘出成功♪
当たり前ですがシリンダーを縦に向ける事が出来れば、CRCを吹き込んでも重力で浸透してくれるし、オイルや水がいつまでもダラダラ垂れてこないしで、ヘッド周りの作業性も比べ物にならない程ラクで確実。と言うか、水平エンジンではほぼ不可作業でしょう。
それと、必要性もないのにヘッドボルトをスタッドにするなんて、マゾな人以外は決してやっちゃダメですよw
既にカメラで確認してたとおり、EXバルブは見事に一部無くなってます。
堆積したスラッジを噛んだりして隙間が開いてしまい、一部分に熱が集中したりして徐々に融解するとかしないとか。
ブロックも降ろしたので、交換必須なパーツが一気に増えます。
タイベルだけで12000円ぐらいとか、テンショナーB/GやアイドルB/Gも5個ぐらい付いてるとか、V型や対向エンジンはとにかく部品点数が多く価格も高いです。
Oリング一つとっても、絶対再使用したくないw
ゴムとはは呼べず全部が硬化プラスチックと化した各ホース類も、もちろん全交換必須です。
特にターボエンジンは本数も多い。
このEXバルブ、STIは金属ナトリウム封入バルブ採用なので、1本で7000円ぐらい。
EXバルブだけで、1台分(8本)で税込み6万円強ですね。
どうするか、オーナーさんと何度か打ち合わせして内容決定。
メリットデメリットをよく理解していただいた上でパーツ選定しながら進めます。
と言っても、この辺りのエンジン詳しくないし慣れてないので、専門店さんにアドバイスいただきながらです。(情報、本当にありがとうございます。)
安心感買うなら、専門店さんにされた方が良いですw
忌まわしきヘッドボルトも当然全交換。
ごっつキレイにしましたw
ヘッドボルトの締付も、EJは面倒ですね。
真ん中のボルトだけ、最後の角度も違うし。
シムはやはりインナータイプ。。。
調整、、、面倒www
なんだかんだでエンジン組んでる最中に、ミッションも洗浄。
もちろんレリーズもサラっぴんでウルトラスムーズ♪
パイロットb/gはめちゃくちゃ動きシブくなってました。もちろん交換。
これ、ミッション取外し直後のですが、クラッチの削れカスが山盛りでした。
グラグラ過ぎてどのギアに入ってるか判らなかったシフトレバーも、STIのASSY品に交換。
ミッション外れてる状態だとラクショーですが、車載だと交換出来ないんじゃないかと思う構造(やってる人いるようですが、ウチではしたくないw)
ついでにTOMEIのサクションホースに。インマニ外れてると余裕です。
説明書には車載での交換手順載ってますが、とてもする気にならんw
「試運転しては目視確認」を繰り返すため、カバー類は最後の最後まで付けずに置いときます。
複雑極まりない、各エキゾーストの遮熱カバーも洗浄。
でも、内壁に残ってる分は液剤ドブ漬けでもしないと落とせないので、排熱で焼き切る作戦。
オイル漏れが完治していてもエンジン始動後にしつこく煙が出るので、組み間違いとかミスったんじゃないかと思うような、つくづく心臓に悪い構造(汗)
エンジンが調子良くなり静かになった事で気付いた排気漏れ。
良くみるとフロントパイプにクラックが。
NA用なら1000円とかでゴロゴロしてるのに、このグレードだと中古があっても8万円とかよう分からん相場なので、溶接修理します。
回しても煙も出なくなり、カバー類も付けてようやく完成です♪
(慣らしに都合が良いのでわざとブースト0.5病にして乗ってもらい、後でホース交換で本来ブーストにしました。ブースト0.5病の活用例 w)
慣れてないエンジンなので、シリンダーが横向きである事による整備性の悪さと、その複雑な補器類やホースの多さに何度も嫌気がさしますw
ですが、調子良くなったやつに乗ると、何と速くて快適な車♪
そこそこのお金がかかっても復活させたいという気持ちはわかりますね(^^
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